行政書士試験の過去問を漫画・イラストで対策

まなぶネットワーク
TOP /  民法 / イラスト講座 / 利益相反
このエントリーをはてなブックマークに追加

行政書士試験の民法の過去問ですが、その他資格試験でも有用な情報です。
公務員試験、司法試験、司法書士試験、宅建など

「親権者と子の利益相反行為にならない場合」を漫画風に解説【行政書士試験H26-問35】

行政書士試験の民法の記述試験において親族・相続の分野は、 過去22問中3問(14%)出題されています。

まずは過去問を読もう(平成26年度 問35)

問題:利益相反行為に関する以下の記述のうち、民法の規定および判例に照らし、妥当なものの組合せはどれか。

ア.親権者が、共同相続人である数人の子を代理して遺産分割協議をすることは、その結果、数人の子の間の利害の対立が現実化しない限り、利益相反行為にはあたらない。

イ.親権者である母が、その子の継父が銀行から借り入れを行うにあたり、子の所有の不動産に抵当権を設定する行為は、利益相反行為にあたる。

ウ.親権者が、自己の財産を、子に対して有償で譲渡する行為は当該財産の価額の大小にかかわらず利益相反行為にあたるから、その子の成年に達した後の追認の有無にかかわらず無効である。

エ.親権者が、自ら債務者となって銀行から借り入れを行うにあたって、子の所有名義である土地に抵当権を設定する行為は、当該行為がどのような目的で行なわれたかに関わりなく利益相反行為にあたる。

オ.親権者が、他人の金銭債務について、連帯保証人になるとともに、子を代理して、子を連帯保証人とする契約を締結し、また、親権者と子の共有名義の不動産に抵当権を設定する行為は、利益相反行為にあたる。

親権者と子の利益相反行為にあたらない場合

前回、肢アで親権者の利益相反行為とはどのような行為か説明しました。

肢アの解説はこちら『親権者の利益相反行為』

肢イの解説

肢イ:親権者である母が、その子の継父が銀行から借り入れを行うにあたり、子の所有の不動産に抵当権を設定する行為は、利益相反行為にあたる。

※継父:再婚相手の事。再婚後特別に何もしていなければ親権はない。
継父『銀行からお金を借りたいが、担保にするものって何かないかな?』
母『遺産分けで子が不動産持っているから、それを担保に借りたらどう?私が代理して契約して良いわよ。』
その後、継父は銀行からお金を借り、子の不動産に抵当権が設定されました。
子『何勝手に俺の不動産に抵当権設定してるんだよ!!利益相反行為だ!!』

 

条文を確認しましょう。

(利益相反行為)
第八百二十六条  親権を行う父又は母とその子との利益が相反する行為については、親権を行う者は、その子のために特別代理人を選任することを家庭裁判所に請求しなければならない。

継父は養子縁組をしているかどうか問題文には書かれていませんが、していないとしたら事例の子に対して「親権」を持っていません。

母は子の親権者ですので、法定代理人としての立場から代理行為をすることが出来ます。

母は自身のためにお金を借り入れ、抵当権の設定をしていません。継父のためにしたことであり自身への利益がありません。

肢ウ、エの解説

肢ウは子の代理人として親権者のした利益相反行為の効果が「無効」かどうか聞いている。無効ではなく、無権代理行為と同様となるため子が成人に達すれば「追認」することが可能である(判例)。
※よって肢ウは妥当ではない。

肢エは、親権者がお金を借りて(利益)、子の不動産に抵当権を設定(不利益)しています。どう見ても利益相反です、本当にありがとうございました。 ※肢エは妥当である。

肢アの解説はこちら『親権者と子の利益相反行為』 肢イ、ウ、エの解説はこちら『親権者と子の利益相反行為にならない場合』 肢オの解説はこちら『親権者と子の利益相反行為 連帯保証と抵当権』

肢アの解説はこちら『親権者の利益相反行為』

民法のおすすめの教材

スーパー過去問ゼミ

民法は過去問だけでは演習不足になります。 スー過去は公務員試験の問題集になります。質、問題数ともに超お勧めです。
私は本書を何週もまわしましたが効果絶大でした。

関係記事

- Powered by PHP工房 -