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行政書士試験の民法の過去問ですが、その他資格試験でも有用な情報です。
公務員試験、司法試験、司法書士試験、宅建など

【記述対策】「不法原因給付の効果」について漫画風に解説【行政書士試験H25-問34-2】

行政書士試験の民法の記述試験において債権の分野は、 過去22問中12回(54%)出題されています。

まずは関係する過去問を読もう(平成25年度 問34 2)

正誤問題:Aは、配偶者がいるにもかかわらず、配偶者以外のBと不倫関係にあり、その関係を維持する目的で、A所有の甲建物をBに贈与した。

甲建物が未登記建物である場合において、Aが甲建物をBに引き渡したときには、Aは、Bに対して甲建物の返還を請求することはできない。

不法原因給付の効果について漫画風に解説

前回の記事で、「給付」とは何か解説をしました。
http://houritsu-sikaku.com/minpou-manga/h25-34-2.html

今回は、なぜ給付した者が返還出来なくなるのか解説します。
契約が単に無効であった場合、所有権は元のまま動かなかった事になります。 もし本事例が単に無効であれば、Aが所有者でBに対し返還請求することが出来ることになります。
しかし、そうは問屋が卸しません。
未登記不動産の引渡しが済んだあとの状況からスタートします。

原告A(贈与者)
被告B(受贈者)
裁判官
A『不動産を返してくれ!おまえにやった俺が馬鹿だった!』
B『は?なんで返さないといけないのよ?』
A『公序良俗違反の契約は無効だろ。そもそも無かった訳だから建物の所有者は俺のままでしょ。』
B『それで、なんの権利に基づいて返還の請求するのよ!』
A『ふ、不当利得!不当利得に基づいて返還請求する!』
裁判官『不当利得の返還請求は許されない。だめ。』
A『そ、そんな!じゃあ所有権に基づく物権的返還請求を・・』
裁判官『それも、だめ。』
A『なんで!公序良俗に反する契約は無効なんじゃ・・・』
裁判官『自ら反社会的な行為をした者に対して、その行為の結果の復旧を訴求することを許さないからダメ。』
B『それじゃあ、不動産は私のものね!』
裁判官『そういうことになる。Aにおいて給付した物の返還を請求することが出来なくなった反射的効果として、所有権はAからBに帰属する。』
判例は、民法708条の不法原因給付給付により建物を贈与した者に対し、「不当利得に基づく返還請求」「所有権に基づく物権的返還請求」のどちらも許されないとしました。
受贈者は贈与者が返還請求出来なくなった「反射的効果」で所有権を帰属するという結果となります。

以下裁判所判例のリンク先
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=53161

記述の練習

Aは、配偶者がいるにもかかわらず、配偶者以外のBと不倫関係にあり、その関係を維持する目的で、A所有の未登記の甲建物をBに贈与し引き渡した。 AがBに対し甲建物の返還請求をすることが許されない理由を45文字以内で記述せよ。

(不法原因給付)
第七百八条  不法な原因のために給付をした者は、その給付したものの返還を請求することができない。ただし、「      」、この限りでない。

来週は別の論点について解説するよ!

【記述対策】「不法原因給付」について漫画風に解説【行政書士試験H25-問34-2】

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