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行政書士試験の民法の過去問ですが、その他資格試験でも有用な情報です。
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【記述対策】民法不法行為「任意的過失相殺」について漫画風に解説【行政書士試験H24-問34-ア】

行政書士試験の民法の記述試験において債権の分野は、 過去22問中12回(54%)出題されています。

まずは関係する過去問を読もう(平成24年度 問34 ア)

正誤問題:Aの運転する自動車がAの前方不注意によりBの運転する自動車と衝突して、 Bの自動車の助手席に乗っていたBの妻Cを負傷させ損害を生じさせた。 CがAに対して損害賠償請求をする場合には、原則としてBの過失も考慮される。

任意的過失相殺を漫画風に解説

お互い過失がある中、自動車の衝突事故が発生!
妻『痛た!足が痛いわ!』
妻にのみ損害が発生。その後、妻は相手方に対し損害賠償請求訴訟を提起。

原告
被告
裁判官
被告『たしかに俺もスマホを見ながら運転していたけど、おたくの車も相当スピード出てたよ。』
原告『うるさいわね!だったら何なのよ!』
裁判官『静粛に!(これは被害者側にも過失がありそうだな・・・)』
本件は、過失割合が5対5。
被害者の損害額が全額で100万円だったします。 そこから過失割合50%をすべて差し引くと50万円になります。 それではここで条文を再度確認しましょう。

第七百二十二条  第四百十七条の規定は、不法行為による損害賠償について準用する。
2  被害者に過失があったときは、裁判所は、これを考慮して、損害賠償の額を定めることができる。

「できる」という部分が重要です。できるということは、被害者の過失を考慮しないで定めても良いと言うことです。
裁判官『(被害者側にも過失があるとはいえ、加害者側の態度がひどいな。被害者側の過失は考慮せず100万円全額の請求を認めようかな・・・)』
不法行為による損害賠償では、裁判所は任意的に過失相殺をすることが出来るのです(任意的と言うことは、しても、しなくてもOK)!
債務不履行の過失相殺と必ず比べましょう。
(過失相殺) 第四百十八条  債務の不履行に関して債権者に過失があったときは、裁判所は、これを考慮して、損害賠償の責任及びその額を定める。
こちらは「定める」と断定しています。
債務不履行の損害賠償では、裁判所は必要的に過失相殺をしなければなりません(債権者に過失があったら、必ず考慮すること)!

記述の練習

不法行為による損害賠償は、被害者に過失があった場合、民法722条によると 「どこの機関」が「何を考慮して」「どのような事」を定めることとなるか。40文字程度で記述せよ。

また、債務不履行による損害賠償は、債権者に過失があった場合、民法418条によると「どこの機関」が「何を考慮して」「どのような事」を定めることとなるか。40文字程度で記述せよ。

ワンポイント

債務不履行の条文には「損害賠償の額」以外に「責任」も書かれているにゃん。これは債務者の責任を免除することが出来るという事にゃん。

それに対して不法行為の条文には「損害賠償の額」しか書かれていないにゃん。 書いていないと言うことは、加害者を免責することは出来ないということにゃんね。

来週は別の論点について解説するよ!

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