行政書士試験の過去問を漫画・イラストで対策

まなぶネットワーク
TOP /  行政法 /  マンガ判例講座 / 解職請求代表者資格制限事件
このエントリーをはてなブックマークに追加

公務員失職による新たな任用関係事件 裁判年月日 最判平成19年12月13日

公務員失職による新たな任用関係事件の判例を漫画にしました。
郵政事務官として採用された者が,禁錮以上の刑に処せられたという失職事由が発生した後も約26年11か月にわたり事実上勤務を継続した場合に,国(旧日本郵政公社,郵便事業株式会社が逐次その地位を承継)において上記の者が国家公務員法76条,38条2号に基づき失職した旨を主張することが,信義則に反し権利の濫用に当たるということはできないとされた事例になります。

※ 条文は漫画の後に掲載します。

裁判所ホームページ
判例全文のリンク先: http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=35488

※ 以下マンガはフィクションであり、判例の理解のための参考としてご覧下さい。

無料版はここまで、完全版は有料アプリでご覧いただけます。

判例マンガがスマホ向けアプリで販売中!(現在android版のみ)
13の判例が載っており、金額は500円となります。

国家公務員法76条
(欠格による失職)
第七十六条  職員が第三十八条各号の一に該当するに至つたときは、人事院規則に定める場合を除いては、当然失職する。

国家公務員法38条2号
(欠格条項)
第三十八条  次の各号のいずれかに該当する者は、人事院規則の定める場合を除くほか、官職に就く能力を有しない。
(省略)
二  禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わるまで又は執行を受けることがなくなるまでの者
(省略)

過去問を確認 平成24年度 問8 肢2

問題:行政法における信頼保護に関する次の記述のうち、最高裁判所の判例に照らし、正しいか答えよ。

公務員として採用された者が有罪判決を受け、その時点で失職していたはずのところ、有罪判決の事実を秘匿して相当長期にわたり勤務し給与を受けていた場合には、そのような長期にわたり事実上勤務してきたことを理由に、信義誠実の原則に基づき、新たな任用関係ないし雇用関係が形成される。

以下判例の要旨引用
・・・所論は,(1) 被上告人郵便事業株式会社において上告人の失職を主張する ことが信義則に反し権利の濫用に当たる,(2) 上告人が失職事由の発生後も勤務 していたことをもって新たな雇用関係が形成された旨をいうのである。 しかしながら,前記事実関係等によれば,上告人が失職事由の発生後も長年にわ たりA郵便局において郵便集配業務に従事してきたのは,上告人が禁錮以上の刑に 処せられたという失職事由の発生を明らかにせず,そのためA郵便局長においてそ の事実を知ることがなかったからである。上告人は,失職事由発生の事実を隠し通 して事実上勤務を継続し,給与の支給を受け続けていたものにすぎず,仮に,上告 人において定年まで勤務することができるとの期待を抱いたとしても,そのような 期待が法的保護に値するものとはいえない。このことに加え,上告人が該当した国 家公務員法38条2号の欠格事由を定める規定が,この事由を看過してされた任用 を法律上当然に無効とするような公益的な要請に基づく強行規定であることなどに かんがみると,被上告人郵便事業株式会社において上告人の失職を主張することが 信義則に反し権利の濫用に当たるものということはできない。また,上告人が失職 事由の発生後に競争試験又は選考を経たとの主張立証もなく,上告人が上記のとお り事実上勤務を続けてきたことをもって新たな任用関係ないし雇用関係が形成され たものとみることもできない。以上と同旨の原審の判断は,正当として是認するこ とができる・・・

マンガ講座関係記事

- Powered by PHP工房 -