行政書士試験の過去問を漫画・イラストで対策

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問題:行政裁量に関する最高裁判所の判例について、次の記述の正誤を判断せよ。なお、制度は、判決当時のものである。

原子炉施設の安全性に関する処分行政庁の判断の適否が争われる原子炉設置許可処分の取消訴訟における裁判所の審理・判断は、原子力委員会若しくは原子炉安全専門審査会の専門技術的な調査審議及び判断を基にしてされた処分行政庁の判断に不合理な点があるか否かという観点から行われるべきであって、現在の科学技術水準に照らし、調査審議において用いられた具体的審査基準に不合理な点があり、あるいは当該原子炉施設がその具体的審査基準に適合するとした原子力委員会若しくは原子炉安全専門審査会の調査審議及び判断の過程に看過し難い過誤・欠落があり、行政庁の判断がこれに依拠してされたと認められる場合には、処分行政庁の判断に不合理な点があるものとして、その判断に基づく原子炉設置許可処分は違法となると解すべきである。

伊方原発設置許可事件

原発の設置に反対した地元住民による訴訟で、設置許可は当時の内閣総理大臣にありました(途中で通産省大臣になっています)。

行政書士試験でも平成28度出題されている判例ですので、抑えておくと良いかと思います。 ポイントは、設置許可が違法となるのはどのような場合か。 また、立証責任が原告と被告のどちらにあるのか、といったところです。

裁判所判例 リンク先:http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=54276

※以下マンガはフィクションであり、判例の理解のための参考としてご覧下さい。

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●ポイント
(1)被告行政庁の判断に不合理な点があれば違法となる。
(2)原子力委員会、原子炉安全専門審査会(以下:委員会等)の調査審議・判断に基づいてされた被告行政庁の判断に不合理な点があるか。
(3)現在の科学技術基準に照らし、委員会等の調査審議に用いられた具体的な基準に不合理な点があるか。
(4)具体的な基準に適合していると判断した、委員会等の調査審議・判断過程に看過し難い過誤、欠落があるか。
(6)立証責任は原発に関する資料をもっている被告行政庁側にある。立証しない場合、原発設置許可処分には不合理な点があると推定される。

以下、裁判所の判例の要旨を引用

裁判要旨
 原子炉施設の安全性に関する被告行政庁の判断の適否が争われる原子炉設置許可処分の取消訴訟における裁判所の審理、判断は、原子力委員会若しくは原子炉安全専門審査会の専門技術的な調査審議及び判断を基にしてされた被告行政庁の判断に不合理な点があるか否かという観点から行われるべきであつて、現在の科学技術水準に照らし、右調査審議において用いられた具体的審査基準に不合理な点があり、あるいは当該原子炉施設が右の具体的審査基準に適合するとした原子力委員会若しくは原子炉安全専門審査会の調査審議及び判断の過程に看過し難い過誤、欠落があり、被告行政庁の判断がこれに依拠してされたと認められる場合には、被告行政庁の右判断に不合理な点があるものとして、右判断に基づく原子炉設置許可処分は違法と解すべきである。
二 原子炉施設の安全性に関する被告行政庁の判断の適否が争われる原子炉設置許可処分の取消訴訟においては、右判断に不合理な点があることの主張、立証責任は、本来、原告が負うべきものであるが、被告行政庁の側において、まず、原子力委員会若しくは原子炉安全専門審査会の調査審議において用いられた具体的審査基準並びに調査審議及び判断の過程等、被告行政庁の判断に不合理な点のないことを相当の根拠、資料に基づき主張、立証する必要があり、被告行政庁が右主張、立証を尽くさない場合には、被告行政庁がした右判断に不合理な点があることが事実上推認される。
三 原子炉設置の許可の段階の安全審査においては、当該原子炉施設の基本設計の安全性にかかわる事項のみをその対象とするものと解すべきである。

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