【民法改正の絵本】美少女とイケメンによる債権譲渡の譲渡制限特約(第1回)【466条】

むかしむかし、あるところに

マッチ売りの少女がいました

少女はマッチを掛けで売り歩き、多くの金銭債権を有していました

債権が多くて困るわ・・
だれか債権を買ってくれる人いないかしら

「その債権、僕に売ってくれませんか?」

うん、イケメンだし良いわよ
ひとつ注意してほしいのが、この債権って、マッチを買ってくれた人との約束で、譲渡しちゃだめってなってるの

そうですか、残念だなぁ・・

でも安心して、譲渡制限の特約があっても債権は譲り渡すことができるようになったの!

そうなんですか?
僕、その特約があること知っちゃいましたけど、問題ないのかなぁ・・

男は、譲渡制限の特約があることを知ってしまった。果たして譲渡制限特約に反する債権譲渡は有効なのか?

答えは、、、

有効です。

言ったとおりでしょ☆

解説

債権の譲渡が制限されるのは、

・債権の性質による制限

・法律による制限

・当事者間の合意による制限(譲渡制限特約)

改正により大きく変わったのが、当事者間の合意による制限です。

改正前は、当事者間の合意により譲渡禁止の特約があるときの債権譲渡の効力は原則として無効でした。

この点、改正により譲渡制限特約がなされていても、債権譲渡の効力は妨げられなくなりました。

譲受人が譲渡制限特約に悪意または重過失であっても、債権の譲渡は有効ということです。

債務者は、当該悪意または重過失の譲受人に対して、譲渡制限特約があることを主張し履行を拒絶することができます。そして、譲渡人に対する債務消滅事由(弁済・相殺等)を対抗することができます。

僕は、マッチを買った人に売掛金を請求したら、履行を拒絶される可能性があるという事ですね

この場合、譲受人は、弁済を受領した譲渡人から債権の回収を図ることになります。

私が売掛金を受領したら、私から回収したら良いわよ

以下参考文献

改正後の条文

(債権の譲渡性)

第四百六十六条 債権は、譲り渡すことができる。ただし、その性質がこれを許さないときは、この限りでない。

2 当事者が債権の譲渡を禁止し、又は制限する旨の意思表示(以下「譲渡制限の意思表示」という。)をしたときであっても、債権の譲渡は、その効力を妨げられない。

3 前項に規定する場合には、譲渡制限の意思表示がされたことを知り、又は重大な過失によって知らなかった譲受人その他の第三者に対しては、債務者は、その債務の履行を拒むことができ、かつ、譲渡人に対する弁済その他の債務を消滅させる事由をもってその第三者に対抗することができる。

4 前項の規定は、債務者が債務を履行しない場合において、同項に規定する第三者が相当の期間を定めて譲渡人への履行の催告をし、その期間内に履行がないときは、その債務者については、適用しない。

改正前の条文

(債権の譲渡性)

第四百六十六条 債権は、譲り渡すことができる。ただし、その性質がこれを許さないときは、この限りでない。

2 前項の規定は、当事者が反対の意思を表示した場合には、適用しない。ただし、その意思表示は、善意の第三者に対抗することができない。

平成28年度行政書士試験に合格。平成29年度から本格的に司法書士試験の勉強を開始。平成31年度司法書士試験では、午前午後択一基準点突破。 令和2年司法書士試験へ向け勉強中。 趣味はNBA観戦、格ゲー観戦。
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