【民法改正の絵本】鬼畜!桃太郎と消滅時効の巻【第724条】

むかしむかし、あるところに、
桃太郎という若者がいました・・

桃太郎は、鬼退治をしたあとも
鬼に対して暴力を振るっていました

桃太郎
「おらぁ、鬼退治だぁ!」


「やめてください!
もう、悪いことしていません!」

鬼の生命・身体に損害が生じました


「訴えてやる・・・
時効期間も生命身体損害だから、
損害及び加害者を
知った時から3年ではなく、
5年間に延びるし、
根気よく請求するぞ!」

桃太郎
「5年?条文をよく見ろ
人の生命・身体のと、書いてあるだろ
お前らは人ではない
鬼だ!
だから法適用などない!」


「この人、鬼だ!!」


「鬼、辞めさせていただきます!」

(不法行為による損害賠償請求権の消滅時効)
第七百二十四条  不法行為による損害賠償の請求権は、次に掲げる場合には、時効によって消滅する。
一   被害者又はその法定代理人が損害及び加害者を知った時から三年間行使しないとき。
二   不法行為の時から二十年間行使しないとき。

(人の生命又は身体を害する不法行為による損害賠償請求権の消滅時効)
第七百二十四条の二   人の生命又は身体を害する不法行為による損害賠償請求権の消滅時効についての前条第一号の規定の適用については、同号中「三年間」とあるのは、「五年間」とする。

解説

不法行為の消滅時効に、人の生命又は身体を害する場合の特則が出来ました。不法行為による損害で、人の生命身体侵害の場合には、主観的起算点が3年から5年に伸長します。

また、724条1項2号の不法行為の時から20年の期間は、改正前は判例法理により除斥期間であると解されていましたが、改正により時効期間であることが明らかとなります。

消滅時効の表

  起算点 行使期間
債権(166条) 権利を行使することができることを知った時から 5年間
行使することができる時から 10年間
債権・所有権以外の財産権(166条) 権利を行使することができる時から 20年間
人の生命又は身体の侵害による損害賠償請求権(167条) 権利を行使することができることを知った時から 5年間
権利を行使することができる時から 20年間
不法行為による損害賠償請求権(724条) 被害者又はその法定代理人が損害及び加害者を知った時から 3年間
不法行為の時から 20年間
人の生命又は身体を害する不法行為による損害賠償請求権(724条の2) 被害者又はその法定代理人が損害及び加害者を知った時から 5年間
不法行為の時から 20年
定期金債権(168条) 定期金の債権から生ずる金銭その他の物の給付を目的とする各債権を行使することができることを知った時から 10年間
各債権を行使することができる時から 20年間
平成28年度行政書士試験に合格。平成29年度から本格的に司法書士試験の勉強を開始。平成31年度司法書士試験では、午前午後択一基準点突破。 令和2年司法書士試験へ向け勉強中。 趣味はNBA観戦、格ゲー観戦。